「公務」とは何か?

2015年06月21日 18:15

 「公務員」という職業の名前を分解すれば、「公務」を行う「員」(人)となります。

 では、「公務」とは何かを聞かれれば、答えるのは難しいですね。例えば、今まで「公務」だと思っていた「郵便事業」は、すでに「公務」ではありません。かつては官庁がやっていた仕事は、NPM理論などの影響を受け、「民営化」「外部化(アウトソーシング)」が進展しました。「公務」の概念は大きく揺らいでいるのです。

 従来、行政サービスは行政機関の直営事業でした。現在は、公共サービスの生産・供給主体は官庁だけでなく企業、NPO、独立行政法人などにも拡大しています。

 では、あらためて「公務」とは何か。このような近年の「公務」「行政」概念の変化について、東京大学教授(行政学)であった西尾勝氏「行政機関による政策実施の機能は、公共サービスを行政サービスとして自ら生産・供給することそれ自体ではなく、むしろ政策目的が適切に実現されるように、公共サービス・ネットワークを適切に維持・管理していくことに変わってきた」と分析しました。

 もちろん公共サービスの生産・供給は現在もやっていますが、この大きなトレンドを掴まえておきましょう。

LEC東京リーガルマインド札幌本校公務員情報センター
総合プロデューサー/専任講師 小堀 学


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